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どきどきポヤッチオとは？
「どきどきポヤッチオ」は１９９８年９月１０日に発売されたプレイステーションのゲームの一つです。それから４年以上経ってからこのページが出来たのは「何故今更？」とお思いでしょうが、このページを作った自分がそれまで電話料金が怖くてインターネット環境が整えられず、やっとＣＡＴＶ回線で自宅で出来るようになった頃にはどきどきポヤッチオのファンページがかなり閉鎖・縮小・停滞していたという事態を目の当たりにし・・・ウオッホン、それはともかく。そのポヤッチオファンサイト全盛期当時にファンサイトを始める事はおろか、ファンサイトを見ることすらままならなかったため、今更ながら最も好きなプレステのゲーム「どきどきポヤッチオ」のファンサイトでその当時の想いを今ここにというわけでした。 どきどきポヤッチオの舞台は現代より遥か未来。かつては栄えた科学文明もその後の魔法文明も衰退し、とある帝国と王国との間でいざこざがあるというちょっと不安定な政治情勢の中にあります。主人公であるジャン（名前変更可）は、とある夏に従姉のマリアねーさんから一通の手紙を受け取ります。「王都が帝国の攻撃を受けて父さんと母さんはお城の修復の手伝いに出かけてしまい、夏休みの間だけパン屋を手伝って欲しい」と。
手紙を受け取った主人公は飛空挺に乗ってパン屋「コロッセル」のお手伝いをするためにマリアねーさんの住むプエルコルダンへ向かいます。パンのお届け、材料の調達などのお手伝いをこなしながら村人と親しくなったりするのが主な目的ですが、それだけではなく女の子とデートしたりして初恋物語を体験するもよし、大人が近寄らない場所を男の子達と一緒に探検するもよし、お手伝いをがんばってねーさんにほめられるもよし、（お届けもお使いもサボるダメな少年になるのも可能）あなた自身の手でいかようにも変化するバーチャル夏休みを何度でも体験できるゲームです。
ゲームはどんな感じ？
飛空挺でプエルコルダンに来た主人公はコロッセルで寝泊りをし、お手伝いをすることになります。一日はまずマリアねーさんと朝ごはんを食べることから始まり、村人へのパンのお届け（村人はみんな、一箇所に一日中とどまることなく独自の行動スケジュールを持って行動しています）やコロッセルに並ぶパンに使う材料の買い出し、村人達との会話などのイベントで過ごし、夕方にはコロッセルに戻ってねーさんと夕ごはんを食べて少し経ったらその日は終わりです。夜になったら主人公はベッドで眠りにつき、翌日にはまたお手伝いをがんばります。それの繰り返しといえば実も蓋もないのですが、その夏休みに繰り広げられる総数１０００以上ものイベントが１ヶ月を彩ります。そして１ヵ月後には再び飛空挺に乗って帰っていくのですが、その間の出来事によって村の女の子との初恋が成就して見送りに来てくれたりと様々なエンディングになります。
このゲームはＲＰＧというジャンルに分類されていますが（ゲーム誌によってはシミュレーション）、ＲＰＧお約束の「このイベントが終わったら次は〜〜の街に向かって○○に会い云々」「あと一回戦闘したら△△がレベルアップして□□の剣も買えるから云々」などの概念は全くなく、平和な田舎の村で村人達と交流しつつのんびりと夏休みを楽しむことに重点をおいたゲームです。ここまで読むと「ワールドネバーランド」や「ぼくのなつやすみ」などのゲームを連想する人も多いかと思います。それは半分当たりで半分外れでしょう。自分はどちらもプレイしたことがなく、ゲーム誌の情報のみの判断ですが。
このゲームの魅力は？
「どきどきポヤッチオ」の魅力はなんといっても「『生きた村を作ろう』というところからスタートした」と、どきどきポヤッチオわくわく生活ファイル中の近藤敏信氏へのインタビューに記されている通り、村人一人一人について性格や生き様、果ては一日の行動など深く掘り下げてなおかつ村やその周りを取り巻く世界などにも手抜きのない描写を心がけたところでしょう。
恋愛対象になっている女の子達や同年代の男の子達、大人たち全てが日常の何気ないイベントなどによって他のＲＰＧみたいな「主人公に情報を提供する看板」という役目から開放された丁寧な性格付けがなされ、それだけにとどまらずゲームのプレイに全く関係がないと思われる村の外のことについてのイベントは狭い空間の中で走り回っているだけという気も起こらず、プレイヤーの想像力次第でどきどきポヤッチオの世界がとてつもない広がりを感じさせてくれます。
あと、個人的に魅力的なのはマリアねーさんのパンや、パンを作る果物などの食べ物でしょうか。それらのアイテムアイコンは見ていて無性に食べたくなるドット絵の職人芸が満ち溢れていて現実に食べにお店に向かう恐れがありますのでダイエット中の人はプレイには細心の注意を払った方がいいでしょう。（笑）
Ｄ Ａ Ｔ Ａ
| 名前 | どきどきポヤッチオ | Doki Doki Poyatchio!! | |
| ジャンル | アクティブコミュニケーションゲーム（註１） | ||
| メーカー | キングレコード株式会社 | 制作 | 有限会社スタジオ最前線 |
| 発売日 | １９９８年９月１０日（木） | 品番 | ＳＬＰＳ−０１５７３ |
| プレイヤー数 | 一人のみ | メモリーカード | ６ブロック（註２） |
| その他 | アナログコントローラ対応（振動なし） | ||
| 註１：ゲーム誌によってはＲＰＧ、ＳＬＧに分類される 註２：６ブロックの中に３箇所セーブ出来るが、１箇所のセーブだけでも６ブロックが必要 深みへ（ほんの少々ネタバレがあり） 木陰野屋へ戻る |